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太平洋戦争とは何だったのか、開戦から敗戦までを解説

太平洋戦争とは、第二次世界大戦の局面の一つで、大日本帝国など枢軸国と、連合国の戦争をいいます。

1941年12月8日末明、日本軍は一斉に攻撃を開始しました。
陸軍はイギリス領マネー半島に奇襲上陸し、海軍はハワイの真珠湾を奇襲攻撃して、アメリカ太平洋艦隊に大打撃を与えたのです。
続いて日本は米英に宣戦布告し、米英も対日宣戦布告を行い、太平洋戦争が始まりました。
日本は、対米英戦に最終的に勝利する見通しをもっていませんでしたが、ドイツがイギリスを屈服させるであろうという観測と、それによるアメリカの戦意喪失に強く期待していたのです。

緒戦は日本が一方的に勝利をおさめました。
アメリカ・イギリス・オランダなどの連合国軍は、ヨーロッパ戦線に主力をとられ、軍備が手薄であったためです。
日本軍は制海権、制空権をにぎって連合国軍を圧倒し、約半年のうちに、香港・シンガポール・フィリピン・インドネシア・ビルマなどの東南アジアから中部太平洋にいたる広大な地域を占領しました。


国民には、12月8日午前7時にラジオの臨時ニュースで国民に伝えられ、ついで通常のニュースや、臨時ニュースが次々とハワイ作戦の戦果などを報道しました。
国民は熱狂して、ラジオが飛ぶように売れたといいます。

大政翼賛会・在郷軍人会・新聞社などは戦意高揚の国民大会を開き、多くの聴衆を集めました。
陸・海軍省や新聞社には献金や慰問品が殺到したといいます。

東条内閣は、この機会に政府・軍部の全面的に協力する翼賛議会の確立をはかり、1942年4月、総選挙を行いました。
選挙では、事実上政府の推薦する候補者が多数当選し、彼らを中心に翼賛政治会が結成され、議会は政府提案の賛同機関となったのです。

日本はこの戦争の名分としてアジアの植民地の開放と「大東亜共栄圏」の建設を掲げ、この戦争を「大東亜戦争」と名付けました。
しかし東南アジア各地の欧米植民地では、独立はほとんど行われず、また中国や朝鮮では日本の支配に対する抵抗が激しく続けられていました。

太平洋で激闘が続いているあいだにも、陸軍の主力は中国大陸に釘付けとなっていました。
重慶に首都を移した国民政府や中国共産党は、決して日本に屈服しませんでした。
日本軍は華北から華南にかけて広大な地域を占領したが、実質的には都市と鉄道沿線だけで、背後では中国側のゲリラが活躍していまいた。
ゲリラとの戦いは、ゲリラを支持する中国民衆を巻き込んで殺傷することになり、中国側の敵意を増大させました。
中国人の死者は1000万人にものぼったと言われています。

満州は鉄鉱・石炭・農産物などの日本への供給地として開発がすすめられました。
そのため中国人労働者の大量徴発と過酷な労働が強いられました。
また日本から農業移民が送り出され、多くの場合中国人の農地を取り上げて、入植が強行されました。

朝鮮と台湾では皇民化政策がいっそう推進され、その上で徴兵制が導入されました。
また、女性のなかには、従軍慰安婦として、日本軍に連行される者もいたのです。
朝鮮では抗日独立運動がたえることなく続けられていました。

大東亜共栄圏の圏内とされた東南アジア各地を占領した日本は、ここに軍政をしきました。
軍政の重点は、戦争遂行に必要な物資の獲得と派遣軍の自活確保などにあるとされ、各地の独立はなるべく遅延させることとされました。
そして日本語の普及などによる皇民化をはかり、軍政への服従をきびしく要求し、抵抗に対しては過酷な弾圧を行いました。
そのため、フィリピン・シンガポールをはじめ、当初日本に解放の期待を抱いたビルマ・マレーシア・インドネシアなどでも独立運動が起こりました。


敗戦

1945年3月、アメリカ軍は硫黄島を陥落させ、同月末沖縄に殺到しました。
本土防衛の最前線となった沖縄は、6月まで、軍、民ともに徹底抗戦して敗れました。
米軍の沖縄上陸後まもなくの4月、小磯内閣は退陣し、鈴木貫太郎内閣にかわりました。

これより先2月、米・英・ソ3国はヤルタに会談し、ドイツの戦後処理とソ連の対日参戦を取り決めました。(ヤルタ協定)
4月、ヒトラーの自殺などののち、5月にはドイツが無条件降伏し、連合国は、7月にポツダム宣言を発し、日本に無条件降伏をもとめました。

鈴木内閣は、ソ連を仲介に和平工作を進めており、ポツダム宣言黙殺の態度とりました。
ですが、アメリカが8月6日に広島、9日には長崎に原子爆弾を投下し、8日にソ連がヤルタ協定にもとづき、日ソ中立条約を破棄して対日参戦したため、14日の御前会議でポツダム宣言の受諾を決定しました。
翌15日、天皇のラジオ放送でこれを国民に伝え、太平洋戦争は日本の無条件降伏に終わりました。



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