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発達障害、LD(学習障害)とは何か、ADHDとの違い

LDは得意な領域と苦手な領域の差が極端に現れる

「LD(Learning Disabilities)」とは「学習障害」と訳されています。
文部科学省による定義では、知的な遅れはないのに、「読む」「書く」「計算する」「推論する」「聞く」「話す」の基本的な学習能力のうち、特定の能力に困難さがみられる状態のことです。
知的機能の発達水準が全体的に低い知的障害と混同されがちですが、それとは異なります。
また、学習意欲がなくて成績が上がらない学業不振とも区別されています。

LDの特徴は、会話はできるのに漢字が苦手、話すことは上手だけど文が読めない、計算はできても文章題が解けないなど、能力にかたよりがある点です。
なかには、囲碁やチェスのように複雑で高度なゲームを得意としながら、読み書きができないというLD児もいます。

このようなことから、「障害」ではなく「個性」「特性」と考えるのが妥当だという専門家も少なくありません。


LDのは早期の発見と支援で克服できる

学習面での困難さは、小学校に上がって国語や算数などを習うようになってから目立ってくることが多いのですが、幼稚園でお絵かきをしたり絵本を読んだりするときに、「ほかの子供とどこか違う」と先生や親が気づき、LDの発見につながるケースもあります。

LDも体の病気と同様に、早期の発見と適切な対応によって、障害を軽い状態で乗り越えることができます。
完全に治すことはできないにしても、定型発達の子と変わらない生活を送ることが十分可能です。

反対に放置すると、情緒や行動面にも問題を生じ、引きこもりや暴力行為といった社会的な不適応を起こすことさえあります。


LDは「発達障害スペクトラム」ととらえたほうがよい

子供の成長過程で明らかになってくる知能や精神活動、運動機能などの障害を総称して「発達障害」といいます。
LDをはじめ、ADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群、が代表的なものです。
そのほか、手先が不器用で運動が苦手な発達性協調運動障害なども仲間です。

これらは単独で出現する場合もありますが、重複して現れるケースが少なくありません。
そのため、医師によって診断名が異なることがあります。
また、幼児期にはADHDと診断されたのが、小学校に入ってからLDであることが判明したなど、診断が変わることもしばしばあります。

このように、どこからどこまでがLDあるいはADHDというように、明確に線引きできないむずかしさがあります。
そこで、これらの障害を厳密に分けるのではなく、「スペクトラム」としてとらえたほうがよいとも考えられます。
スペクトラムは「連続体」という意味です。

自閉症やアスペルガー症候群を「自閉症スペクトラム」と呼び、一群の障害として扱うことがありますが、さらに枠を広げ、LDもADHDも含めて「発達障害スペクトラム」という大きなくくりでとらえるほうが、より適切な支援・指導ができることは確かです。

LDとADHDはもっとも重複しやすい

ADHDはAttention Deficit Hyperractivity Disorder(注意欠陥多動性障害)の略語です。
集中力が続かず気が散りやすい「不注意優位型」、落ち着きがなく感情をコントロールできない「多動性・衝動性優位型」、両方の特徴が同程度に現れる「混合型」に分けられます。

3つのタイプのなかでもっとも多いのが混合型で、ADHD全体の80%を占めるといわれます。
混合型の場合、多動・衝動性は9歳ごろをピークに治まっていき、その後は不注意が目立つようになります。

ADHDというと、授業中歩きまわったり、すぐカッとなる多動・衝動性タイプを思い浮かべる人が多いようですが、それとは対照的に動きがゆっくりでぼんやりした印象のタイプもあります。
これはADD(注意欠陥障害)と呼ばれています。
外見は落ち着いて見えるので問題はないように思われがちですが、頭の中は混乱していて集中できないという意味では、ADHDと同じようにさまざまな困難をともないます。



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