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花粉症とは、なぜ花粉症の人が増えたか、その原因と歴史

花粉症とは、文字通り花粉が原因で起こるアレルギー性の病気です。

花粉が目や鼻に入ることによって、激しいかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が起き、苦しくなります。
本来、人間の身体は外部から侵入する異物から身を守る機能を備えています。
たとえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、呼吸の入り口である鼻で異物をはじき飛ばそうとしたり洗い流したりして、入ってこないようにする防御反応です。
ところが、アレルギー体質をもつ人は防御反応が過剰に働いて、いろいろなつらい症状が起きてしまいます。


世界三大花粉症とは

花粉症が最初に発見されたのはイギリスです。
産業革命以降、製鉄の燃料や造船の材料に使われる木炭や木材用に森林が代採されていきました。
また、牧畜のためにも開墾され、森林面積の大半が牧草地となり、イネ科雑草が繁茂。
19世紀の初めに、イネ科雑草に触れると風邪のような症状を起こす「枯草熱」という病気が見つかりました。
19世紀後半には、その原因がイネ科雑草の花粉であることが確認され、枯草熱は花粉症と呼ばれるようになったのです。

北アメリカでは荒廃した原野にブタクサが生い茂り、やはり19世紀後半にブタクサ花粉症が発見されました。
現在では、アメリカ、カナダで人口の5~10%が発症しているといわれます。

日本では、花粉症といえば、スギが原因んと答えるほどスギ花粉症が蔓延しています。
イネ科、ブタクサと並んで、世界三大花粉症と呼ばれることもあります。
日本のスギ花粉症の発祥の地は、スギ並木で名高い日光です。
1963年に初めて見つかり、70年代に入ると関東地方でスギ花粉の大飛散と花粉症の大量発生が起こり、注目を集めました。

その後、スギ花粉症は沖縄と北海道を除いて全国的に増加し、花粉の周期的な大飛散が患者数を年々増加させていきます。
現在では5人に1人が患者ともいわれ、「国民病」と称されるほどです。


花粉症が増えた原因

花粉症の発病を説明するのに、コップからあふれる水のたとえがよく使われてきました。
花粉症の原因としてはアレルギー体質やストレス、環境の悪化、人工林の増加、アレルゲンなどがあり、それら原因と水に例え、コップの中にたまっていき、コップが水で溢れた時点で花粉症の症状があらわれてくるという感じです。

コップの容量は人によって異なりますので、症状が出ない人もいれば、症状の強さも人それぞれです。

スギ花粉症が急増した直接の原因は、飛散する花粉の数が増え、たくさん浴びるようになったからです。
ある病院の調査では現在の花粉数は観測開始時の65年と比べて、2~3倍に増えているというデータがあります。

スギ花粉がこんなに増えたのは、第二次世界大戦後に国の政策として行われた「拡大造林」の影響と言われています。
広葉樹を代採して針葉樹の人工林を増やした結果、日本の森林の44%が人工林に変わり、その44%をスギが占めています。

日本でもイギリスでもアメリカでも、花粉症は自然発生したわけではありません。
人間の都合で森林を大量代採したり植生のバランスを壊した結果、ひとつの植物が増えすぎて、飛び散った花粉を浴びて起きる病気です。
自然界からのしっぺ返しといってもいいかもしれません。

病んでいるのは森林のほうで、私たちの身体は多すぎる花粉に業を煮やし、排除しようとしているのです。
日本の場合は、多種多様な動植物の宝庫であった雑木林や天然林を代採して、スギやヒノキに替えたのだから、より罪深いといえるかもしれません。



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